パッチ7.56メインクエスト
いつかの雪景色
タタル
休息は取れまっしたか?
みなさんも大分落ち着いたようなので、今後についての話し合いを再開できそうなのですが・・・・・・。
その前に、少々ご相談が。
連絡がついていなかったエスティニアンさんのことでっす!
秘かに捜索に協力してくださってる某総長さんによると、先刻、イシュガルドの都市内で姿を見かけたとか・・・・・・。
つまり、確保のチャンスでっす!
さにすとさん、どうか現地に向かって、ガシっと捕まえてきてはいただけないでしょうか!?
ありがとうございます!
エーテライト・プラザ付近で張っていれば、見つけやすいと思いますので、よろしくお願いしまっす!
エスティニアン
よう、こんなところで奇遇・・・・・・という様子じゃなさそうだな。
もしや俺を探しに来たのか?
トラル大陸の方は、どうしたんだ。
「元の」スフェーンの目覚めと、そこへ降りかかったカリュクスの脅威か・・・・・・。
お前はまた大活躍だったわけだ。
それに、グルージャジャの跡を継いだ新たな連王たちも、なんだかんだで頑張っているようじゃないか。
トライヨラとアレクサンドリアの間に起きたことを思えば、敬遠しあい、憎しみあう事態になってもおかしくなかった。
だというのに互いを受け入れられているとすれば、「そうあってほしい」と願う者が努力したからに違いないさ。
・・・・・・本来、一度でも血が流れた時点で、あとは止め処ないものだからな。
そんな負の連鎖を断ち切るのに、この国は、千年かかった。
もしも誰かがもっと早く、竜と人とのあいだに橋を渡せていたのなら、まったく違う人生を送っていただろうよ。
俺も、俺の家族も・・・・・・アイメリクやトールダン7世や・・・・・・あの氷女だって。
まあ、単なるたとえ話だ、後悔があるわけじゃない。
つい昨日まで、アジュダヤの件を報告しに、フレースヴェルグを訪ねていたものでな。
つられて懐かしい顔がよぎったのかもしれん。
さにすと
「暁」のリンクパールは?
エスティニアン
・・・・・・「暁」のリンクパール?
そういえば、荷物の中に放り込んだままだな。
とにかく「石の家」に向かえばいいことはわかった。
新たな問題とやらの話も、そっちで改めて聞かせてもらうさ。
―エスティニアン
出迎えられたはいいが、タタルが妙に棘のある態度でな。
いったい何に腹を立てているんだ?
タタル
おかえりなさい!
エスティニアンさんを連れてきてくださって、本ッ当ーにありがとうございまっす!!
エスティニアン
いちいち大げさだな。
そこまで心配される覚えはないぞ。
タタル
もちろん無事だとは信じていましたが、安否もわからないと不安だけは募るもの・・・・・・。
今後は気をつけてほしいのでっす!
さてさて・・・・・・。
エスティニアンさんに経緯をお伝えし次第、「明日の果て」についての話し合いが再開されるそうでっす。
よろしければ、「未明の間」にてお待ちください!
アルフィノ
エスティニアンもそろったことだ。
「明日の果て」を前に、私たちは何を為すべきなのか・・・・・・改めて話がしたい。
アシエン・ハルマルトによれば、それは星の理に則った、さならが自然治癒のような世界統合。
すべての生命と物質がひとつに 纏 められ、星は、人類が生じる前の状態に再構築されるのだという。
当然、そこにはいかなる人も・・・・・・人が築いてきた文明の片鱗も残りはしない。
アリゼー
そうなってしまう前に、自分たちの手で世界を統合してしまおうっていうのが、カリュクスやハルマルトたち・・・・・・ウィンタラーの目的よね。
アルフィノ
それであれば、「明日の果て」は発生せず、少なくとも統合した側の世界は残せるというわけだ。
アリゼー
・・・・・・状況と結果だけ見たら、ウィンタラーの選択は間違ってないようにも思えるわ。
納得なんて・・・・・・到底できないけど・・・・・・。
クルル
あの・・・・・・!
私、これからどうすべきか。
自分はどうしたいのかって考える中で、トラル大陸での出来事を思い返してたの。
そしたら、ふとね・・・・・・今の私たちは、少し前のアレクサンドリアの人たちと、同じなのかもしれないって。
彼らは、これまで遠ざけてきた「死」という終わりを、唐突に突きつけられた・・・・・・。
そして、わけもわからないまま、恐怖だけを募らせてしまったの。
サンクレッド
俺たちも、それと同じ状況にあると・・・・・・?
クルル
アレクサンドリアの人たちは、少しずつだけれど、死を知っていった。
それは誰もに訪れる終わりだけれど、繋いでいけるものがあるのだと、思い出や、スフェーンの言葉から知っていったの。
そして最後には、新しい生き方を、自分たちで選ぶことができた・・・・・・。
だったら、私たちも・・・・・・まずは知ろうとすることが大事なんじゃないかしら。
ウリエンジェ
私たちにも覚えがあります。
トライヨラ連王国の、若き王候補たちとの旅は、まさに物事を知るための旅でした。
なぜ、どのようにして、その形に至ったのか・・・・・・そういった真実を知ることで正しき展望が描かれ、新たな武王と理王が生まれたのです。
サンクレッド
あいつらを見守っていた俺たちが、今のまま未来を選ぶわけにはいかないだろうな。
なにせ、「明日の果て」のことも、ウィンタラーの連中が何を成し遂げようとしているのかも、ほとんど知らないんだ。
アルフィノ
・・・・・・確かに。
最後に何を選び採るとしても、まずはそこから始めてみようか。
エスティニアン
だが、実際どうするつもりだ。
ウィンタラーの居場所くらいは突き止められているのか?
(カリュクス)
俺とハルマルトは、ほかのウィンタラーの計画を見物しに、世界を渡る。
行き先は「第四世界」・・・・・・。
アリゼー
なによそれ、あいつどういうつもり!?
サンクレッド
罠という可能性もあるが・・・・・・ウィンタラーが現存する鏡像世界から選ばれているなら、第四世界の様子も知るに越したことはないな。
ウリエンジェ
問題は、そこへと渡る方法です。
「黄金郷の扉」によって物理的に繋がった、第九世界は例外として・・・・・・
第一世界へ渡った際は、向こう側から水晶綱に喚ばれた・・・・・・。
月に開いた、第十三世界へと渡るゲートは、長年にわたるヴォイド研究の賜物です。
見ず知らずの世界に対して、同じことはできません・・・・・・。
ヤ・シュトラ
ええ、残念ながらそのとおりだわ。
・・・・・・あなた、この前ヴォイドに渡ったときに、どうやったか自覚はあって?
さにすと
なんか、いろいろ光って・・・・・・
グ・ラハ・ティア
・・・・・・アゼムのクリスタルは、エメトセルクが作ったものだったよな。
そこには、アゼムが生み出したという、「然るべき相手を喚び寄せる術」が込められてる・・・・・・。
対して「鍵」・・・・・・エートスは、由来こそ不明だが、「離れた場所への路を繋ぐ術」が込められていることは、過去の事例からして間違いないだろう。
あんたがゼロのもとへ渡ったとき、そのふたつが、共鳴するように輝いていた。
つまり、術が相互に作用してさ・・・・・・思い描いた相手のもとへ、路を繋いだんじゃないか・・・・・・?
クルル
すごい・・・・・・!
プリザベーションが制御装置でやっていたようなことが、偶然、成し遂げられちゃったのね・・・・・・!
ヤ・シュトラ
偶然、ねぇ・・・・・・あるいは・・・・・・。
(????)
・・・・・・・・・・・・その手が掴むべきものならば、未来で必ず、巡り合うだろう。
お前が手繰れば、運命は集うだろう。
たとえ今は天地に隔たれ、心隔たれていようとも。
グ・ラハ・ティア
なあ、試してみないか?
第四世界のことを直接思い描くことはできなくても、カリュクスやハルマルトのことなら・・・・・・!
????
どうしてここは・・・・・・、・・・・・・は・・・・・・、どうして・・・・・・
アルフィノ
っ・・・・・・いったい何が・・・・・・・・・・・・
ここは・・・・・・?
もしや、君の・・・・・・エートスによる転移に、私たちも?
エスティニアン
お前が強烈な光に包まれたかと思ったら、次の瞬間、何かに引っ張られるような感覚がしてな。
気がつけば、アルフィノともども、ここへ放り出されていたというわけだ。
アルフィノ
ほかの皆は・・・・・・?
ここへ来たのは、君と私たちだけか?
周りにはほかの面々もいたというのに・・・・・・なぜだろう・・・・・・?
さにすと
イゼルに似た女性のビジョンを視た・・・・・・
アルフィノ
転移の最中に、イゼルと似た人物を・・・・・・?
エスティニアン
それがどこのどいつかは知らんが、俺とアルフィノが引っ張られた理由としては、納得だな。
・・・・・・で、どうする?
ずいぶんと辺鄙な場所に放り出されたようだが。
アルフィノ
島を浮かび上がらせるようなクリスタルは、通常、風属性を帯びているものだ。
しかしあれは白化している・・・・・・恐らくは、氷属性に侵蝕されているのだろう。
カリュクスは、第四世界のことを、「果てまで凍りついた場所」と言ったそうだね。
この場の環境を見るかぎり、私たちは第四世界に辿り着いたように思えるが・・・・・・。
―エスティニアン
なに、話し合いの場に置き去りにされるよりは、よほど俺の性に合っているさ。
・・・・・・ここでやるべきことをやるぞ、相棒。
アルフィノ
ふむ・・・・・・ひとまず見える範囲に、カリュクスとハルマルトの姿はないようだね。
近くにいないのか、隠れているのかはわからないが・・・・・・彼らに接触できなければ、現状について、自分たちで調べていくしかないだろう。
・・・・・・大丈夫、私たちならできるさ。
いつかのように、何度でも、凍れる土を踏みしめていこう。
―アルフィノ
ガレマルドほどではないが、ここも相当な肌寒さを感じるね。
防寒着を置いてきてしまったのが悔やまれるよ。
寒風の吹くとき
エスティニアン
最初に確認させてもらうが、エートスとやらで繋がった路は、まだ使えるんだろうな?
お前も戻れないとなると話が変わってくる・・・・・・。
念のために、状態は調べておけ。
不思議なことに、仲間たちの気配を感じる。
路を通じて、彼らの待つ「未明の間」に戻れそうだ。
アルフィノ
君が帰れそうだというのは朗報だが・・・・・・やはり私たちには、その路を見ることすらできないようだ。
大丈夫、帰る方法の心配は、帰りたくなってからするよ。
今はこの好機を活かすことだけを考えよう。
カリュクスやハルマルト、あるいは「この世界のウィンタラー」を探し出すためにも、まずは私たちが置かれている状況を把握しなければ。
凍てついた樹木
樹木が根元から凍てついている。
蒼天から注ぐ日差しにも、一切溶けていない。
これでは薪にすることも難しそうだ・・・・・・。
―アルフィノ
やはり・・・・・・。
風属性のクリスタルに雪が積もっているわけではなく、それ自体が氷属性に侵されて変質しているんだ
相当な長期にわたって、強い氷属性の力に晒されていなければ、こうはならないはずだよ。
―エスティニアン
思った以上に小さい島だな。
食料調達すら難しそうだ・・・・・・。
雲海を見渡す
眼下にはどこまでも雲海が広がっている。
雲は分厚く、地上を垣間見ることさえできない。
周囲には、いくつかの浮島が浮かんでいるが、それらにも人は暮らしてはいないようだ。
凍てついた大地
固く凍った地面には、足跡ひとつなく、人による活動の痕跡は見つけられない。
少なくとも最近この浮島を訪れた者はいないようだ。
エスティニアン
その様子じゃ、これといった収穫はなかったようだな。
・・・・・・ある意味、最も厄介な状況というわけだ。
ほかの浮島を渡るにせよ、地上に降りるにせよ、まずは空を渡る手段を確保する必要がある。
巨大な鳥でも見つけられれば話が早いものの・・・・・・
ほう・・・・・・何かがこっちへ向かって飛んでくるじゃないか。
渡りに船であればいいが、さて。
黒い影が5つ・・・・・・8つ・・・・・・いや、もっと集まってきたな。
どうにも嫌な予感がする。
エスティニアン
気をつけろ。
妙な魔物が、こっちに向かってくるぞ!
アルフィノ
気をつけてくれ。
原初世界では見た覚えのない飛行生物だ・・・・・・!
エスティニアン
ひとつだけ、はっきりしていることがある。
俺たちの敵ということだ。
迎え撃つぞ、相棒!
アルフィノ
この魔物は、いったい・・・・・・!?
エスティニアン
考えるのは後だ!
今は目の前の敵に集中しろ!
アルフィノ
単なる野生生物ではなさそうだ。
注意してくれ・・・・・・!
エスティニアン
ふたりとも、まだやれるな?
アルフィノ
問題ない。
治癒は私に任せてくれ。
エスティニアン
面倒だ・・・・・・一気に始末する!
次から次へと・・・・・・!
アルフィノ
防御を厚くする!
エスティニアン
仕掛けてくるぞ、構えろ!!
こいつら、いったい何の真似だ・・・・・・?
エスティニアン
アルフィノを離せ・・・・・・!
アルフィノ
ありがとう、助かったよ。
しかし、不可解だ・・・・・・。
身動きを縛りながらも、追撃をしてこなかった。
いや、捕縛すること自体が目的だったのか・・・・・・?
エスティニアン
やれやれ、いったい何なんだ・・・・・・?
アルフィノ
攻撃が止んだようだが・・・・・・。
アルフィノ
これで終わり、か・・・・・・?
エスティニアン
いや、まだだ・・・・・・!
このデカブツが群れの長か?
アルフィノ
この音は・・・・・・?
飛空艇!?
若い飛空艇乗り
艇長、浮島の上に生存者を3名発見・・・・・・!
大型の眷属に襲われている!
「四隻協定」第六条、公共空域における相互支援要件に該当・・・・・・助けるよ!
ボクたちが援護する!
巻き込まれないように注意して!
アルフィノ
何者かはわからないがチャンスのようだ。
このまま一気に仕留めよう!
若い飛空艇乗り
ここから敵の動きを伝えるよ!
エスティニアン
あの慣れた様子・・・・・・従ってみるか・・・・・・。
若い飛空艇乗り
水の魔力があふれるよ!
距離を取って!
若い飛空艇乗り
魔力の凝縮反応を確認・・・・・・!
炸裂する前に離れて!
若い飛空艇乗り
跳ねる先を予測して避けるんだ!
若い飛空艇乗り
魔力濃度上昇・・・・・・すぐに退避して!
その内側にいると酷い目に遭うよ!
アルフィノ
また拘束するつもりか・・・・・・!
若い飛空艇乗り
やらせるもんか!
アルフィノ
助かった、援護に感謝を!
若い飛空艇乗り
雑魚は任せて!
キミたちは大型の眷属を!
アルフィノ
あれは・・・・・・浮島のエーテルを吸っているのか!?
若い飛空艇乗り
魔力を溜めてるんだ、胸のコアを攻撃して!
エスティニアン
そういうことなら、全力でいくだけだ・・・・・・。
若い飛空艇乗り
怯んだ!
今がチャンスだよ!
エスティニアン
燃えよ竜血、爆ぜよ魔槍!
こいつで終いだッ!
アルフィノ
ふう・・・・・・。
エスティニアン
アルフィノッ!
若い飛空艇乗り
いけっ、シグルネフ!
エスティニアン
ほう、やるじゃないか。
若い飛空艇乗り
周辺空域に眷属の影なし、っと・・・・・・!
もう大丈夫、無事でよかったね!
アルフィノ
援護に感謝する!
あらためて礼をさせてもらいたい!
若い飛空艇乗り
いいのいいの!
公共空域では助け合うのが当たり前でしょ!
でも・・・・・・フフ・・・・・・お礼かぁ・・・・・・・・・・・・いい響き!
待って!
それ以上、近づかないで!
「刻印」を見せるのが先でしょ!
アルフィノ
すまない、それはどういう意味だろうか?
若い飛空艇乗り
どうもこうもないよ!
もしかして、「見極めの杖」を持ってないの!?
アルフィノ
知らずに無礼を働いてしまったのなら許してほしい。
私たちは遠くからきた旅人で、本当にその刻印というものを知らないんだ!
若い飛空艇乗り
ふざけてないで、はやく刻印を見せて・・・・・・!
アルフィノ
・・・・・・参ったな。
状況が明らかになるまで、こちらの出自は伏せておきたかっがが・・・・・・これは明かさざるを得なくなるかもしれない。
長らしき男
どうした、まだトラブルが?
若い飛空艇乗り
眷属は全部倒せたんだけど、あの人たち刻印のことを知らないっていうんだ。
嘘をついてるようには見えないけど・・・・・・。
長らしき男
冗談だろう?
若い飛空艇乗り
とりあえず、こっちで調べるから、そこでじっとしてて!
若い飛空艇乗り
え・・・・・・?
なんで反応がないの?
気性の荒い飛空艇乗り
まさかそんな・・・・・・。
お前の整備不良じゃないのかー?
若い飛空艇乗り
減点常習犯はそっちでしょ!
ボクはどの魔道具だって、出発前に二重チェックしてるんだ!
艇長、こっち向いて。
若い飛空艇乗り
ほら、ちゃんと刻印が出た!
見極めの杖は壊れたわけじゃ・・・・・・
壊れたわけじゃない、なら・・・・・・あの人たちに、刻印がないってこと・・・・・・?
・・・・・・だとしたら、イチかバチか、近づいてみるしかないよね。
気性の荒い飛空艇乗り
正気か!?
ハズレを引いたら、一発であの世行きだってのに、命なんて賭けられるかよ!
若い飛空艇乗り
あの人たちが本当に悪意のない遭難者なら、浮島に置き去りにした場合、ボクたちが協定違反で罰を受ける。
嫌でしょ、それは。
でも確認しに行くのも嫌だって言うのなら・・・・・・
このボクが確認してきてあげる!
危険手当ってことで、報酬の取り分3割増しでね?
はい、交渉成立ー♪
艇長も聞いたよね?
絶対に忘れないでしょー?
長らしき男
お、おい!?
精悍な飛空艇乗り
あいつ……ほんとうに行っちまった……。
死ぬのが怖くないのか?
若い飛空艇乗り
すっごーーーーい!
いったいぜんたい、どういうこと?
キミたちは何者なの?
どうしてこの場所に・・・・・・!?
アルフィノ
それは、ええと・・・・・・
エスティニアン
・・・・・・・・・・・・任せた。
さにすと
アルフィノ、任せた・・・・・・!
アルフィノ
えぇ・・・・・・!?
改めて、挨拶からはじめさせてもらおう。
私はアルフィノ・ルヴェユール。
それから隣のふたりが・・・・・・
若い飛空艇乗り
聞き慣れない、不思議な名前・・・・・・!
ボクはヴィスナ!
ナグルファルの魔工技師だよ!
あれ・・・・・・魔工技師もわからない感じ・・・・・・?
えーっと、魔法が込められた道具を作る仕事・・・・・・かな!
魔法の知識と、土台となる道具を製作する技術、その両方が必要なんだ!
アルフィノ
君は魔法に詳しいのか・・・・・・!
言われてみれば、使い魔の扱いも手慣れていたね。
一口に魔法と言っても、様々な体系が様々な体系があるとは思うが・・・・・・それを学ぶ中で、こことは別の世界の存在を聞いたことは?
ヴィスナ
別の・・・・・・世界・・・・・・?
・・・・・・ごめん、わかんないや。
別の世界って、つまり、その、比喩とかじゃなくて・・・・・・言葉どおりの?
アルフィノ
信じてもらえないかもしれないが・・・・・・そのとおりだ。
未知の転移魔法を使った結果、ここへ放り出されてね。
申し訳ないが、君たちにとっては常識のようなことでも、理解が及んでいない。
だからこそ、魔物に襲われていたところを助けてくれたこと、心から感謝しているよ。
ヴィスナ
ほぁー・・・・・・あるんだ、こんなこと・・・・・・。
アルフィノ
その上で頼みごとをするのは、申し訳ないばかりだが・・・・・・私たちに、君たちのことを教えてはくれないだろうか?
それから、できればどこかに滞在できる場所も・・・・・・。
少なくとも私とエスティニアンは、しばらく元の世界に戻れそうもないんだ。
ヴィスナ
うん、いいよ!
エスティニアン
・・・・・・ずいぶんあっさり決めたものだな。
ヴィスナ
「みんなが避けたがる厄介事は、積極的に引き受けるべし」
これ、ボクの信条!
ザクザクっと稼ぐためのね!
それに、刻印がないことも含め、危険はなさそうだから、とりあえず師匠のところまで連れてってあげるよ。
アルフィノ
師匠・・・・・・君の・・・・・・?
ヴィスナ
うん、すごい人なんだ!
あのハヴァマール魔工大全にさえ載ってないことも知っててね。
労働時間が終わったあとに、いろいろ教えてもらってるんだ。
今はほとんど使われてないような魔法にも詳しいから、別の世界のことも、師匠ならわかるかも!
アルフィノ
ありがとう。
ここから地上に降りる手段さえなくて困っていたんだ。
とても助かるよ。
ヴィスナ
地上・・・・・・・・・・・・。
そっか・・・・・・。
キミたち、本当にここの住民じゃないんだね。
地上になんて降りないよ。
・・・・・・降りられないんだ。
もう500年くらい、大地はずっと凍てついたまま。
ボクたちは空で暮らしてる。
アルフィノ
それは、どういう・・・・・・。
ヴィスナ
船だよ。
人に残された「五隻の生存領域」・・・・・・。
ボクや師匠が暮らすのは、そのうちの一隻。
水の大陸船、ナグルファルなんだ。
―ヴィスナ
ボクの方からも聞きたいことはたくさんあるけど、まずはキミたちが安心できるようにしないとね。
怪我とかは大丈夫だった?
―エスティニアン
どうなることかと思ったが、鳥よりもよほど良い翼が見つかったじゃないか。
立て込んだ事情はありそうだがな。
アルフィノ
・・・・・・・・・・・・私たちは、予想よりも遥か過酷な世界に、降り立ってしまったのかもしれないね。
だが、ヴィスナのような人に出会えたのは幸運だ。
最低限の常識だけでも、今のうちに学ばせてもらうとしよう。
彼女の師匠に会わせてもらえるなら、なおのこと・・・・・・さっきのようなトラブルを、もう起こさないようにしなければ。
―アルフィノ
本音を言えば、知りたいことは山ほどあるのだけれどね。
それは追々、折を見て尋ねていくことにするよ。
凍てついた世界
ヴィスナ
約束どおり、ボクたちのことを教えるのは構わないんだけど・・・・・・何を話したらいいんだろ・・・・・・。
アルフィノ
であれば、私から質問を。
君は先ほど、大地は凍てついたと言っていたね。
本当に、世界全土が氷に閉ざされてしまったのかい?
ヴィスナ
そうだよ。
何もかも・・・・・・すっかり冷たくなっちゃった。
浮島の下に、一面雲が広がってるでしょ?
あれが「霜の海」・・・・・・とびきり氷属性が強い層なんだ。
大昔、「霜の海」が世界をぜーんぶ覆いつくして、その下にあるものは、すべて凍りついちゃったんだって。
アルフィノ
だから空飛ぶ船を造って、海よりも上空で暮らすようになった・・・・・・それが大陸船と呼ばれているものかな?
ヴィスナ
ご名答!
地上よりはマシってだけでここもかなり寒いけど、大陸船は障壁で保護されてるから、だいぶ快適に過ごせるよ。
アルフィノ
朗報だね。
エスティニアン
さっきお前が騒いでいた、「刻印」というのは何だったんだ?
ヴィスナ
まず・・・・・・ボクたちは、自分が所属する大陸船と、生まれつき契約の魔法で結ばれてるんだ。
たとえば、あのグラズ號に乗ってるのは、ボクも含め、全員ナグルファルの住民なんだけど・・・・・・。
魔道具を向けると、もれなくナグルファルとの契約の証・・・・・・通称、水の刻印が見えるようになるってわけ。
エスティニアン
つまり所属を示すものということか。
やけに物々しい様子だったから、何事かと思ったが・・・・・・。
ヴィスナ
そりゃあ物々しくもなるよ!
船との契約は、普段なら意識するようなものじゃないんだけどさ。
ほかの大陸船から来た、別の刻印を持ってる人に近づいちゃうと・・・・・・
心臓がギュッと!
十中八九、命を落としちゃうんだ。
アルフィノ
そんな恐ろしい魔法に、誰もが掛かっていると・・・・・・!?
ヴィスナ
仕方ないんじゃないかな。
どの船も、資源の収支はきっちり計画を立ててる
もしも勝手に出入りする人がいたら、ほかの人の生活まで保障できなくなる可能性があるでしょ。
だから移動を制限して人口を管理しやすくするために、空での生活が始まって間もなく契約の魔法が掛けられて、今に引き継がれてるんだって。
アルフィノ
・・・・・・ひとまず、わかったよ。
ほかに何か、覚えておくべきことはあるかい?
ヴィスナ
うーん・・・・・・そうだなぁ・・・・・・。
さっきキミたちを襲ってた奴ら。
あれは、巨人の眷属だよ。
ナグルファルもときどき襲撃を受けるから、眷属が来たって言われたら、安全確保を最優先に考えて。
アルフィノ
了解だが・・・・・・その「巨人」とは?
ヴィスナ
そのうちに・・・・・・見たらすぐわかるよ。
大事なのは、巨人が人を喰うってこと。
眷属に攫ってこさせて、身体の中に取り込んじゃうんだ。
あいつ自身も、大陸船をしつこく追い回してて・・・・・・だからフィム・ヒムナルはどれも、休まず航行してなくちゃいけないってわけ。
アルフィノ
私たちも、これまでいくつか巨躯を有する種族に会ってきたが、彼らとはまったく異なる存在のようだね。
どうしてこの世界がこんな状況に陥っているのか、疑問に思うところもあるが・・・・・・。
ヴィスナ
どうして、って・・・・・・キミたちも思うんだ・・・・・・。
あっ、えーっと・・・・・・だから、つまりね・・・・・・?
ナグルファルに着いたら、昔のこととか、あんまり聞かない方がいいよ。
ボクは構わないけどさ・・・・・・模範的じゃないっていうか、変な奴だと思われるというか・・・・・・
とにかく、普通はしないことだから。
アルフィノ
わかった、留意しておこう。
ヴィスナ
じゃ、ボクたちのグラズ號で、ナグルファルへ向かおっか!
・・・・・・と言っても、艇長はケティルだから、まずは許可を取らなくちゃいけないんだよね。
ボクから、師匠に会わせたいんだって説明すれば、わかってもらえるとは思うんだけど・・・・・・。
アルフィノ
自分たちでも、是非にとお願いしてみよう。
―アルフィノ
第一世界に喚ばれたときは、水晶公が取りなしてくれたから、周りと円滑に打ち解けられた。
それをイチから自分でやるとなると、ほんの少し緊張するね。
―エスティニアン
異世界の住民といえば、ヴォイドで暮らす妖異と同じだろう?
連中は俺たちのことを知っている風だったが・・・・・・まあ、互いに馴染みのない方が普通か。
ヴィスナ
それじゃあ、さっそくケティルと交渉・・・・・・したいところだけど、ボクがこんなに元気だっていうのに、まだ警戒してるみたい。
おかげで危険手当をいただけるから、いいんだけどさ?
キミたちからは近寄らず、ここへ呼ぶ形にさせてね。
おーい、艇長ー!
相談したいことがあるんだけどー!
近づいても大丈夫だから、こっちに来てよー!
ケティル
こいつはたまげたぜ・・・・・・。
本当に刻印がない人間がいるなんてな。
ヴィスナ
だから言ったでしょ、大丈夫だって!
ケティル
で、相談ってのは?
アルフィノ
皆さんを困惑させてしまって申し訳ありません。
我々の状況と、今後について、お話しさせてください・・・・・・。
ケティル
いやー・・・・・・ええと・・・・・・その・・・・・・別の世界だなんだってのは、さすがに・・・・・・ちょっとな・・・・・・。
だが、刻印がないって時点で、タダゴトじゃねぇのは確かだ。
それをヴィスナの師匠に見せるっていうのにも、異論はねぇよ。
っつーわけで、3人ともナグルファルまで連れていってやるぜ!
ひとまずは、単なる遭難者としてな。
アルフィノ
ありがとうございます!
ヴィスナ
やったね!
ケティル
ただし、出発までは少し待ってもらうぞ。
この浮島は、俺たちの仕事におあつらえ向きなもんでな。
ヴィスナ
ボクたちは、雲海に出て資源を回収する役目を任されてるんだ。
ナグルファルには資源回収用のサルベージ艇がいくつもあって、それぞれに必要な人員が割り当てられてる・・・・・・。
艇長に操舵手、魔工技師なんかがね。
で、そのうちグラズ號に充当されたのが、ボクたちってわけ!
アルフィノ
なるほど。
ではこの浮島で、資源の採掘をしてから帰るのだね。
・・・・・・もしよければ、その仕事、私たちには手伝わせてもらえないでしょうか?
ご厚意に報いるには到底たりないでしょうが、ただ出発を待つよりは、少しでも力になりたいのです。
ケティル
おっ、そうか?
それじゃあ、お前さんたちにはこいつを渡しておこう。
アルフィノ
温かい・・・・・・。
これは、火属性のクリスタルですか?
ケティル
おう。
粗悪品だが、少しばかり手を加えてあってな。
よく発熱するようになってるんだ。
採掘の下準備として、そいつを、浮島に生じた「凍てついたクリスタル」を設置してほしい。
できるだけまんべんなくな。
質問や報告はヴィスナに頼む。
俺は「そのあと」に備えて、グラズ號を一旦離岸させなきゃならねぇからよ。
アルフィノ
了解しました。
すぐに取り掛かりましょう。
―はつらつとした飛空艇乗り
あんたたちが眷属相手に大暴れしたあとでもあるし、浮島を構成している岩盤の状態は見ておかないとね。
万が一にも空中分解した日には、一巻の終わりだよ!
―ヴィスナ
ファイアクリスタルの設置、よろしくね!
ボクたちは、浮島の状態をチェックしてるから、終わったら声をかけて。
作業中、滑り落ちないようにだけ注意するんだよ?
運が良ければ別の浮島に引っかかることもあるだろうけど、あんまり期待はできないからさ・・・・・・。
―エスティニアン
ドラヴァニアやアバラシアの雲海で暮らしている連中もいたが、あっちは必要があれば地上に降りることもできた。
その望みが絶たれたまま数百年、か・・・・・・。
―アルフィノ
原初世界における採掘とは、工程が異なっているようだね。
ひとまずは言われたとおりに、クリスタルを置いていこう。
ヴィスナ
あれ、もう終わったの?
・・・・・・もしかして、いつもこういう仕事をしてたりする?
冒険者・・・・・・聞いたことない職業だ・・・・・・!
旅をしながらいろんな仕事を引き受けていくだなんて、うちじゃ考えられないよ!
つまり、つまりさ・・・・・・キミたちの世界では、誰でも好きに遠くまでいけるの・・・・・・?
それとも、キミが特別に強くて、仕事も上手くこなせるから、こんな遠くまで来ることができたの・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・って、ごめん。
まだお互いわかんないことばっかりなのに、変な質問しちゃった。
ファイアクリスタルの迅速な設置、ありがとね!
艇長もすぐもどってくるはずだから、ちょっと待ってて!
ケティル
おう、クリスタルの設置は済んだようだな。
助かったぜ。
こっちも準備は万全だ。
とっととナグルファルに帰還するぞ!
アルフィノ
もう帰還を・・・・・・?
これから浮島の資源を採掘するんだじゃなかったのかい?
ヴィスナ
うん、するけど・・・・・・あ、そっか!
浮島が凍りついたままだと採掘が難しいから、溶かしながら母船に持って帰るんだよ。
それがボクたちのやり方!
ケティル
打ち込むポイントはわかってるな?
アンカー、射出ッ!
気性の荒い飛空艇乗り
おう!
精悍な飛空艇乗り
ほいきた!
ヴィスナ
固定確認ッ!
艇長、大丈夫だよ!
ケティル
よぉし、風晶機関、出力上げェッ!
グラズ號、微速前進、ナグルファルに向けて出発だッ!
アルフィノ
飛空艇で浮島を牽引するなんて、なんだか、ビスマルクとの戦いを思い出すね。
ヴィスナ
どう、びっくりした?
ボクたちにとって、浮島は貴重な資源だからね。
眷属に襲われるリスクはあるけど、持ち帰ることができれば、乗組員全員で分配しても、かなりの収入になるってわけ!
ケティル
よーし、お前たち、監視役以外は休んでいいぞ!
ヴィスナ
あとは、到着まで待機するだけ!
キミたちも、くつろいでくれていいからね。
アルフィノ
・・・・・・私たちはこの先で何を見て、何を聞き、感じ、考えるのだろう。
―エスティニアン
大陸船とやらがどんな場所だかはわからんが、そこまでの旅路は、快適なものになりそうじゃないか。
寝床を選ばない俺でも、窮屈な船室にはウンザリするからな。
―ヴィスナ
設置してもらったファイアクリスタルは、浮島が溶けるのを早めるためのものだったんだ。
・・・・・・ないよりはマシって程度の効力だけどね。
―はつらつとした飛空艇乗り
見てのとおり、牽引している間は、グラズ號とはそう簡単に行き来できないからね。
母船への到着まで、この浮島で過ごしてもらうことになるよ。
風の向かう先へ
アルフィノ
さて・・・・・・。
確認したところによると、ナグルファルに到着するには、相当な時間を要するらしい。
そこで、さにすとに、どうしても頼んでおきたいことがあるんだ。
私とエスティニアンも含めて無事でいることと、ヴィスナから聞いた話を、一旦「石の家」に戻って伝えてもらえないだろうか?
エスティニアン
・・・・・・妥当だな。
無事だとは信じていても不安は募るものだと、ついさっき、タタルから釘を刺されたばかりだ。
アルフィノ
フフ、それは是が非でも連絡しなければね!
そして、皆に約束してほしいんだ。
私たちは、今こちらで為すべきことを為し、知るべきことを知って帰る・・・・・・と。
ありがとう。
たとえ遠く離れていても、君が繋いでくれるなら、私たちが分かたれることはないだろう。
・・・・・・よろしく頼んだよ。
―アルフィノ
今のところは、例の「眷属」の影もない。
こちらのことは心配せずに行ってきてくれ。
―エスティニアン
到着までどれほどかかるか知らんが、それならそれで、鍛錬の時間にでも充てるとするさ。
―ヴィスナ
あっ、そっか、キミだけはもとの世界に帰れるんだっけ?
未知の転移魔法を使った結果ーってアルフィノは言ってたけど、本当に変な術を使っちゃったんだねぇ。
―はつらつとした飛空艇乗り
まずは天幕を張りたいところだけど・・・・・・さすがにもうちょっと氷が溶けてくれないと、ペグが刺さらないかなあ?
タタル
さにすとさん!
お戻りになったんでっすね・・・・・・!
あの、あのっ、アルフィノさんとエスティニアンさんは・・・・・・!?
ご無事でしたか・・・・・・本当によかったです・・・・・・!
伝えにきていただいて、ありがとうございまっす!
ほかのみなさんも心配しながら待機していたのでっすが、ひとまずこの場は私にお任せいただく形で、一時解散となりました。
つい先ほどのことなので、すぐに呼び戻してきまっす!
グ・ラハ・ティア
そんなことがあったのか・・・・・・!
ヴォイドに行ったときと同じ消え方をしたから、成功したんだろうとは思ってたが・・・・・・。
アリゼー
アルフィノとエスティニアンまで消えたのは、さすがにちょっとびっくりしたわよ。
・・・・・・・・・・・・で、私もあっちに行けるんでしょうね?
クルル
ス、ストップ!
そこまでにしておきましょう?
ねっ?
アルフィノくんと、エスティニアンさんでさえ、どうやったら戻ってこられるのか定かでない状態だもの・・・・・・無理に試すのは危険だわ。
ヤ・シュトラ
そうね・・・・・・。
下手をしたら、全員向こうへ行ったきりになるわ。
グ・ラハ・ティア
状況が違うから、ソウル・サイフォンで連れ戻すこともできない。
だからアリゼー、ここは・・・・・・グッと!
アリゼー
・・・・・・わかったわよ、もう!
こっちでできることをしておくわ。
アルフィノたちのこと、心配はしてないけど、よろしくね。
クルル
そういうことなら、しばらく私に付き合ってもらえないかしら?
第九世界側から今回の件を探ってみたいのだけれど・・・・・・雷属性による麻痺症状で苦しんでいる人がいるの。
アリゼー
了解!
クルルにもポークシーの扱い方を教えるわね。
ヤ・シュトラ
私はもう一度、月へ向かうわ
自分で開いたヴォイドゲートだもの、しばらく動向を見ておかないと。
サンクレッド
なら、各地の妖異の出現状況は、こっちで見て回ろう。
ついでに、関係のありそうな問題が起きていないか、探りを入れてみる。
ホーリー・ボルダー
人手がいるでしょう?
私たちも協力させてください。
サンクレッド
助かる、あとで作戦会議をさせてくれ。
ウリエンジェ
であれば私たちは、世界の構造を今いちど謎解き、「明日の果て」への対策を検討いたしましょう。
グ・ラハ・ティア
ああ、それがよさそうだな。
さにすと
こっちは任せた!
グ・ラハ・ティア
・・・・・・任された!
タタル
グラズ號、でしたっけ。
早く母船に到着するといいでっすね!
お茶で少しは温まりましったか・・・・・・?
第四世界は、とても寒い場所だったと伺いましたので・・・・・・。
・・・・・・以前、私たちが「雪の家」に匿われていたとき、オルシュファン卿が、温かい飲み物を差し入れてくださいまっしたよね。
優しくて、頼もしくて、心から温まって・・・・・・。
私では到底あんな風にはできませんが、精一杯、みなさんを応援したいと思いまっす。
そんなわけで!
第四世界での冒険向けの、暖かくも動きやすい装束を、大急ぎでご用意させていただきまっした!
それから、あちらに繋がる路ですが、「未明の間」にあるとのことですので、お部屋は引き続き開けておきまっす。
グラズ號がいつ到着するかは、直接あちらに尋ねていただくしかありませんが・・・・・・。
本格的に第四世界での冒険へ出立する際には、お見送りをしたいので、声をかけてもらえると嬉しいでっす!
カリュクス
お前・・・・・・さすがにわざとだろ・・・・・・。
ハルマルト
光の戦士様と、お仲間がふたり・・・・・・こちらに渡ってきたみたいです。
どうして第四世界に招くようなことを、わざわざ言ってしまったんですか・・・・・・?
カリュクス
確かめたいことがあるんだよ。
・・・・・・いろいろと、ね。
ウィンタラーとしてのルール違反か?
ハルマルト
いいえ・・・・・・。
いずれはこうなる運命だったでしょうから。
それに、光の戦士様たちが「明日の果て」に対処しない以上、カリュクスさんが、意味もなく手助けすることはありません。
ですが、考えがあるなら事前に共有していただけた方が、私もびっくりせずに済みますし、協力できて効率的かと・・・・・・!
カリュクス
協力・・・・・・・・・・・・。
ほかの鏡像世界だったならともかく、ここは第四世界だ。
お前には何かとしがらみがあるだろう、ハルマルト。
いや・・・・・・ここでは「元の名前」で呼ぶべきか?
ハルマルト
ラハブレア様たちの思惑とは違っているでしょうが・・・・・・世界統合を企む以上、私はアシエン・ハルマルトです。
ここは今日も寒いですね・・・・・・。
本当・・・・・・哀しいくらいに・・・・・・。
黄金の輝きの先、白銀の空に舞い降りぬ。
寒風に誘われ、探求の旅が始まらん・・・・・・
つづく

